今年も大寒を挟んだ２週間ほど、厳寒の北関東を逃れて那覇で過ごした。 　滞在先は去年と同じ、某ホテル業態の（実質）貸しマンション。ただし間取りは、去年の部屋の反転タイプというやつだった。 　炊事道具や食器は、借りると別料金がかかるので、主としてお店で買った食品を持ち帰って食べる形に。 　徒歩圏内にコンビニも食品スーパーも複数あるので、すこぶる便利な立地です。
今年は滞在期間中に締め切りが来る案件も持ちこんだし、それとは別に大口の案件も抱えていたので、避寒中のほとんどの日々を仕事に費やした。 　座って仕事をするときは上の写真のような体制を取り、腰が痛くなってきたところで、右の写真のような即席のスタンディングデスクに移るという感じ。 　このへんも勝手知ったる宿なので、どんな調度品があるかわかっているから、いちいちセッティングに悩んだり、創意工夫を巡らせたりする必要はない。
	いくら仕事が詰まっているとはいえ、当然たまには息抜きもしたい。 　これは滞在先からほど近い奥武山公園で開かれた「おきなわ花と食のフェスティバル」というイベントの会場。 　滞在４日目にして初めてすっきりと晴れ、ご覧のとおり空の色がきれいだ。 　大寒を前にした時期だから、沖縄だって寒いっちゃ寒いんだけど、日差しがあると一気に汗ばむ陽気になるところが亜熱帯ですね。
フェスティバルの会場には園芸品や農産物、そして食品などを販売するブースが並ぶ。 　特産の黒糖やシークワーサーを使った和洋の菓子、焼き芋、アグー豚などの試食品をいただきながら一回り。 　あとは味噌味のお餅「ナントゥ」とアグー豚のミートローフ（各２００円）を買っただけで、ランチはだいたい間に合ってしまった。 　これがそのミートローフで、見た目は少しばかりイメージと違ったけど、美味だったので文句はない。
	沖縄滞在も２週目。締め切りが到来した翻訳案件を無事納品し、この日は牧志公設市場と首里城を回ることに。 　ランチは市場近くの平和通りに面したニライカナイ食堂さんで。周辺には他にも沖縄料理が食べられる飲食店があるのだけれど、奥まった路地にあったりして入りにくい。一度入った後で「すいません、やっぱり出ます」なんてことになったら気まずいものね。 　その点、ここはご覧のとおり店内の様子が外からよく見えるので何度も利用させてもらっている。
注文したのはゴーヤーチャンプルー定食。 　まあ、沖縄に滞在しているとはいえ、結局は自宅にいる時とそう変わらないものを食べる毎日なので、たまにこういう観光スポットど真ん中に出かけた時には、それらしいものを味わっておきたくなります。 　しかし日頃 腹八分目しか食べていない人間には、かなりのボリュームだったな、これは。 　ティッシュペーパーのボックスや、椅子のカバーも紅型風になっていて、いい感じですよね。
	毎年のことなので、守礼門はあまり注意を払わずに通過してしまったのだが、あとから写真を見て「あれ？」と思った。各柱の下部に取りつけられた灰色のものはなんだろう？ 　けっこう傷んでいるのは知っているのだが、修復作業用の養生か何かだろうか。
再建工事が続く首里城。 　右の写真は３階の屋根の部分ですね。２０２４年２月に来た時には、下の写真のように、まだ木材の骨組みだけだったけど、今年は瓦が乗っている。着々と作業が進んでいて喜ばしい。
	こちらは２階の屋根。右手の湾曲した部分、すごい職人技を要したんだろうな。正面から見て、中央部に当たるところですね。 「見せる再建」を標榜するだけに、このように、１階、２階、３階の工事を、それぞれ見学できるようになっています。
再建工事のフロアに無造作に置かれた筋斗雲（きんとうん）のような雲の焼き物。 　１つお土産にくれないかしら？ 　何に使うというあてもないけど。
	作業場の一角を飾る、おそらくカンナ屑で作られたと思われる龍。
自家消費用に買ってきた ささやかな沖縄土産。 　左側はアグー豚の断片入りのお味噌。牧志公設市場で２５０円だったかな。 　右側はシークワーサーのジャム。市中ではほぼ例外なく５００円で売られていることは知っていたので、「おきなわ花と食のフェスティバル」（前述）で、３００円で売られているのを見た時には即決で買った。 　以上、しめて５５０円也の「自分へのご褒美」でした。なんちゅう安上がりな男や。